いちごこんにちは、ソムリエのいちごです。
白ワインに興味はあるけれど「何を選べばいいかわからない」「甘いの?辛いの?」と迷っていませんか?
白ワインは「造り方」と「ぶどう品種」「味のタイプ(辛口〜甘口)」を知るだけで、ぐっと身近になります。
この記事では、白ワインの作られ方をシンプルに解説し、初心者がまず試してほしいおすすめのぶどう品種5つや、
料理との合わせ方、選び方のコツまでやさしく紹介します。
さあ、自分に合う白ワインを見つけましょう!
- 白ワインの作り方(簡易バージョン)
- 白ワインの「ぶどう品種4つ」の香り、味わいの特徴
についてお伝えします。
それぞれの特徴を知っておくことで、ワインを飲んだ時に違いがわかるようになります。
白ワインの基本 — 「なぜ白いの?」
白ワインの特徴として次の3つがあります。
- 白ぶどうの果汁だけを使用している。
- 赤ワインに比べて味わいが軽くシンプルなものが多い。
- 爽やかな酸味やフルーティーな香りが魅力です。
造り方の流れ


それでは白ワインが出来る工程を見ていきましょう。


除梗(じょこう)・破砕(はさい)
除梗(じょこう)はぶどうの実をくき(正しくは果梗(かこう)と言います)から取り除くこと。
破砕(はさい)はぶどうの粒を軽くつぶすことを言います。
圧搾
果実をつぶして果汁だけを取り出します(皮は使わない)。
発酵


果汁をタンクに入れ、酵母でアルコール発酵させます。期間はワインによって異なり、1週間から1ヶ月程度です。
発酵させるための入れ物は以下のものです。
- ステンレスタンク
- 木樽
- 木製タンク
- コンクリートタンク
など



木樽で発酵、熟成させると木の香りがワインに残ります。
いわゆる「たる香」や「バニラの香り」がするのは木樽で発酵・熟成させたためです。
熟成・おり引き
まず「おり」について知っておきましょう。
「おり」とは酵母の死がい、果皮や果肉のかけらなど底にたまった沈殿物のこと。
アルコール発酵が終わると、ワイン自体は出来上がっています。しかしまだ瓶に詰めるのは早いのです。
「おり引き」といって上ずみを別の容器に移し換える作業をします。
おり引きしたあと、瓶詰めする前にワインを澄ませる作業をします。これが熟成です。
熟成期間はワインによります。
清澄・濾過(せいちょう・ろか)
おり引きをおこなっても、まだワインが完全に済んだ状態ではないため
清澄、ならびに濾過という作業をおこないます。
濾過は目の細かいフィルターにワインを通し、バクテリアなど目に見えない微生物などを除去する作業のことです。
瓶詰め


いよいよ瓶に詰めて、コルクを打ち、ラベルを貼って完成です。
味わいのタイプ(辛口〜甘口)
白ワインはラベルや表示で「辛口(dry)」「中辛口(off-dry)」「甘口(sweet)」など書かれていることが多いです。
初心者はまず「辛口=すっきり」「甘口=デザート寄り」と覚えておくと選びやすいです。
- 辛口(Dry):酸味が効いている。魚介や和食に合いやすい。
- 中辛口(Off-dry):ほんのり甘みがあり飲みやすい。辛さと甘さのバランス型。
- 甘口(Sweet):デザートやチーズと合わせると相性◎。
初心者におすすめのぶどう品種5選


どの白ワインを選ぶか迷ったら、まずは以下の5種類を試してみてください。
味の特徴と合わせやすい料理も添えました。
ここではフランスの白ぶどう品種5つ
の香りと味わいについて説明します。
ソービニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)


- 特徴:青リンゴやグレープフルーツのようなシャープで爽やかな香り。酸味がはっきりしている。
- 合わせる料理:シーフード、サラダ、軽めの和食。
- 初心者向けコメント:さっぱり系が好きな人にぴったり。
シャルドネ(Chardonnay)


- 特徴:産地や造り方で幅がある。ステンレスで作るとフレッシュ、樽熟成だとバターやトーストの香りが出る。
- 合わせる料理:クリーム系パスタ、鶏肉、白身魚。
- 初心者向けコメント:幅広い味わいがあるので「まずはシャルドネ」と覚えると便利。
リースリング(Riesling)


- 特徴:ライムや白い花の香り、華やかな酸味。甘口〜辛口まで幅広い。
- 合わせる料理:中華・エスニック、軽めのデザート(甘口なら)。
- 初心者向けコメント:甘口が苦手なら辛口のリースリングを。
ピノ・グリージョ / ピノ・グリ(Pinot Grigio / Pinot Gris)
- 特徴:軽やかでキリッとした酸味が特徴で、梨や青りんごの香り。イタリアのピノ・グリージョは特に飲みやすい。
- 合わせる料理:前菜、軽いパスタ、和食。
- 初心者向けコメント:軽くて飲みやすいので入門に最適。
マスカット(Moscato)系(甘口が多め)
- 特徴:花のような香りと甘み。アルコール度数が低めのことが多い。
- 合わせる料理:フルーツ、軽いデザート。食前酒にも向く。
- 初心者向けコメント:甘いワインを試したい人におすすめ。



レストランで飲んで美味しいと思ったワインの品種を覚えておくと
自分の好きな品種を見つけられますよ。
白ワインの選び方・買い方のコツ
- 「辛口」「中辛」「甘口」をラベルでチェック:自分の好みに合わせて選べます。
- 産地を見てみる:地域によって味わい傾向がある(海に近い涼しい地域は酸味が爽やか、温暖地域は丸みが出やすい)。
- 値段の目安:初心者なら1,200〜2,500円程度のワインでも質が良く、経験を積むのに十分。高ければ良い、とは限りません。
保存・グラス・飲み頃のポイント
- 開栓後の保存:白ワインは基本的に冷蔵庫で栓をして2〜4日が目安(酸化しやすいため)。
- 飲む温度:一般的に冷やして(8〜12℃)飲むと香りや酸味が生きます。甘口はやや低め、樽熟成系は少し温度高めが良いことも。
- グラス:ワイングラスは香りを集める形のものが◎。詳しくはきゅんワインのワイングラス記事で
まとめ
ポイントを押さえるだけでぐっと選びやすくなりますよ。まずは軽やかで飲みやすい「ソーヴィニヨン・ブラン」や「ピノ・グリージョ」から試してみてください。機会があれば飲み比べをすると自分の好きな味がわかり、白ワイン選びがもっと楽しくなります。
まずは一杯からあなたにぴったりの白ワインを見つけましょう!










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