ピノきち「赤ワインに合う料理って何?」「せっかく買ったワインが料理と合わなかった…」
そんな経験はありませんか?
実は赤ワインと料理のペアリングにはいくつかの基本ルールがあります。
このルールを知っているだけで、レストランでも自宅でもワインと料理の組み合わせが格段に美味しくなります。
この記事では初心者の方でもすぐに実践できる赤ワインと料理のペアリング法を、シーン別・品種別にわかりやすく解説します。
この記事でわかること:
- 赤ワインと料理を合わせる3つの基本ルール
- 品種別のベストペアリング
- シーン別おすすめワインと料理の組み合わせ
- 失敗しないペアリングのコツ
それでは、赤ワインと料理のマリアージュの世界へご案内します。


社会人7年目のときに「田崎真也ワインサロン」でソムリエ対策講座を受講。
2002年 ソムリエ資格取得
2005年 シニアソムリエ資格取得
現在アカデミー・デュ・ヴァンの受講生。知識をブラッシュアップしつつ、ワインを学びたい人向けにこのサイトを運営。
赤ワインと料理のペアリング|3つの基本ルール


まずは、プロのソムリエも使っている「ペアリングの黄金ルール」を3つご紹介します。
ルール1:色を合わせる
最もシンプルで覚えやすいのが「色合わせ」の法則です。
赤い肉 → 赤ワイン
- 牛肉のステーキ
- ラム肉のロースト
- ジビエ料理(鹿肉、猪肉)
白い肉 → 白ワインまたは軽めの赤ワイン
- 鶏肉料理
- 豚肉のソテー
- 白身魚(赤ワインなら超軽め)
ルール2:重さを合わせる
料理の「重さ」とワインの「ボディ」を合わせることが重要です。
こってり濃厚な料理 → フルボディの赤ワイン
- ビーフシチュー
- 牛ステーキ
- 熟成チーズ
- おすすめ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー
あっさり軽やかな料理 → ライトボディの赤ワイン
- サラダ
- 冷製パスタ
- 軽い前菜
- おすすめ品種:ガメイ、軽めのピノ・ノワール
中間の料理 → ミディアムボディの赤ワイン
- ハンバーグ
- トマトソースのパスタ
- 焼き鳥
- おすすめ品種:メルロー、テンプラニーリョ
ルール3:ソースや調味料に合わせる
実は、ワインは「肉そのもの」よりも「ソースや味付け」に合わせる方が成功しやすいのです。
トマトソース → イタリア産赤ワイン
- キャンティ(サンジョヴェーゼ)
- モンテプルチャーノ・ダブルッツォ
- 理由:イタリアワインはトマトの酸味と相性抜群
デミグラスソース → ボルドー産赤ワイン
- カベルネ・ソーヴィニヨン主体のブレンド
- メルロー主体のワイン
- 理由:濃厚なソースに負けない力強さ
醤油ベース → 日本ワインまたはピノ・ノワール
- マスカット・ベーリーA
- ブルゴーニュのピノ・ノワール
- 理由:醤油の旨味と繊細な味わいが調和
クリームソース → 白ワイン(例外として軽めの赤も)
- 基本は白ワイン
- 赤ならピノ・ノワールの軽いもの
品種別ペアリングガイド|この品種にはこの料理


赤ワインの主要品種ごとに、ベストマッチする料理をご紹介します。
カベルネ・ソーヴィニヨン
味わいの特徴:
- しっかりとした渋み(タンニン)
- 黒い果実の風味(カシス、ブラックベリー)
- 力強くてフルボディ
ベストペアリング:
- 牛肉のステーキ:赤身の旨味とタンニンが絶妙にマッチ
- ラム肉のロースト:スパイシーな味わいが引き立つ
- ビーフシチュー:濃厚なソースと調和
- 熟成チーズ:コンテ、ミモレットなど
避けたい料理:
- 刺身などの繊細な料理
- 辛すぎる料理(タンニンが辛さを増幅)
メルロー
味わいの特徴:
- まろやかで柔らかい口当たり
- プラムやチェリーの風味
- ミディアム〜フルボディ
ベストペアリング:
- ハンバーグ:ソースとの相性が抜群
- 豚肉の赤ワイン煮込み:まろやかさが料理を引き立てる
- ミートソースパスタ:トマトとの相性も◎
- 鴨肉のロースト:脂の旨味と調和
避けたい料理:
- 極端に軽い料理(サラダなど)
ピノ・ノワール
味わいの特徴:
- エレガントで繊細
- イチゴやチェリーの香り
- 軽め〜ミディアムボディ
ベストペアリング:
- 鶏肉のソテー:繊細な味わい同士がマッチ
- 鮭のムニエル:魚料理にも合う稀有な赤ワイン
- すき焼き:甘辛い味付けとの相性抜群
- マグロの刺身:冷やして合わせると絶品
- マッシュルーム料理:土っぽい風味が共鳴
避けたい料理:
- 超濃厚な肉料理(ワインが負ける)
シラー(シラーズ)
味わいの特徴:
- スパイシーで力強い
- 黒胡椒やスモーキーな香り
- フルボディ
ベストペアリング:
- BBQリブ:スモーキーな風味が共鳴
- ラム肉のスパイス焼き:スパイスとスパイスが調和
- ジビエ料理:野性味のある肉に最適
- ペッパーステーキ:黒胡椒の風味がマッチ
避けたい料理:
- 繊細な魚料理
- あっさりした和食
ガメイ
味わりの特徴:
- フレッシュで軽やか
- イチゴやラズベリーの香り
- ライトボディ
ベストペアリング:
- 唐揚げ:油との相性が抜群
- 焼き鳥(塩):シンプルな味付けを引き立てる
- 生ハム:軽やかな前菜に
- ピザ:カジュアルな食事にぴったり
避けたい料理:
- 重厚なステーキ(ワインが負ける)
テンプラニーリョ
味わいの特徴:
- 果実味豊かでバランス良好
- プラムやチェリーの風味
- ミディアムボディ
ベストペアリング:
- 生ハム(ハモン・セラーノ):スペイン同士で相性抜群
- チョリソー:スパイシーなソーセージと
- トマト煮込み料理:酸味との調和が美味
- パエリア:海鮮と肉の両方に対応
避けたい料理:
- クリーム系の料理
シーン別ペアリング提案|こんな時にはこのワイン&料理


ホームパーティー
おすすめワイン:
- チリ産カベルネ・ソーヴィニヨン(2,000〜3,000円)
- オーストラリア産シラーズ(2,500〜3,500円)
おすすめ料理:
- ローストビーフ
- ミートボールのトマト煮込み
- グリル野菜の盛り合わせ
- チーズプレート
ポイント: 万人受けする味わいで、複数の料理に対応できるワインを選びましょう。コスパの良いニューワールド(チリ、オーストラリア)が最適です。
デート・記念日ディナー
おすすめワイン:
- ブルゴーニュのピノ・ノワール(5,000〜10,000円)
- ボルドーの格付けワイン(6,000〜12,000円)
おすすめ料理:
- 牛フィレ肉のステーキ
- ラム肉のロースト
- フォアグラのポワレ
- トリュフリゾット
ポイント: 特別な日には、エレガントで上品なワインを。レストランのソムリエに相談するのもおすすめです。料理に合わせてボトルを選んでもらいましょう。
一人飲み・宅飲み
おすすめワイン:
- スペイン産テンプラニーリョ(1,000〜2,000円)
- チリ産メルロー(1,200〜1,800円)
おすすめ料理:
- コンビニの惣菜(唐揚げ、焼き鳥)
- チーズとクラッカー
- ナッツ類
- ダークチョコレート
ポイント: 気軽に楽しめる価格帯で、1本飲み切れる量がベスト。ハーフボトル(375ml)もおすすめです。
バーベキュー・アウトドア
おすすめワイン:
- オーストラリア産シラーズ(1,500〜3,000円)
- アルゼンチン産マルベック(2,000〜3,500円)
おすすめ料理:
- 牛肉や豚肉のグリル
- ソーセージ
- 焼き野菜
- スモークチーズ
ポイント: スクリューキャップのワインなら、栓抜き不要で便利。力強い味わいのワインが、炭火焼きの香ばしさと相性抜群です。
和食との組み合わせ
おすすめワイン:
- 日本ワイン(マスカット・ベーリーA)(2,000〜4,000円)
- ブルゴーニュのピノ・ノワール(3,000〜6,000円)
おすすめ料理:
- すき焼き
- 牛しゃぶしゃぶ
- 焼き鳥(タレ)
- 鰻の蒲焼き
- マグロの刺身
ポイント: 醤油ベースの味付けには、繊細な味わいのワインがベスト。日本ワインは和食のために造られているので、失敗が少ないです。
料理別ペアリング一覧表
よく食べる料理ごとに、最適な赤ワインの品種をまとめました。
| 料理 | おすすめ品種 | 理由 |
|---|---|---|
| 牛肉のステーキ | カベルネ・ソーヴィニヨン | 肉の旨味と渋みが調和 |
| ハンバーグ | メルロー | まろやかな味わいがマッチ |
| 焼き鳥 | ピノ・ノワール、ガメイ | 繊細な味わいが引き立つ |
| ラム肉 | シラー、カベルネ | スパイシーさが相性抜群 |
| 唐揚げ | ガメイ | 軽やかで油と好相性 |
| すき焼き | ピノ・ノワール、日本ワイン | 甘辛い味付けに寄り添う |
| ミートソースパスタ | メルロー、サンジョヴェーゼ | トマトの酸味と調和 |
| ビーフシチュー | カベルネ、メルロー | 濃厚なソースに負けない |
| 豚の角煮 | ピノ・ノワール、メルロー | 脂の旨味を引き立てる |
| ジビエ料理 | シラー、カベルネ | 野性味のある風味がマッチ |
| 鴨肉のロースト | ピノ・ノワール、メルロー | 上品な脂との相性◎ |
| BBQリブ | シラーズ、マルベック | スモーキーな風味が共鳴 |
失敗しないペアリングの実践テクニック


テクニック1:デキャンタージュで味わいを調整
若い赤ワインや渋みの強いワインは、デキャンタージュ(カラフェに移し替える)することで、空気に触れて味わいがまろやかになります。
デキャンタージュが効果的なワイン:
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- 若いボルドーワイン
- バローロなどのネッビオーロ
テクニック2:温度調整で相性を変える
同じワインでも、温度を変えることで料理との相性が変わります。
温度別の飲み方:
- 16〜18℃:フルボディのワイン、ステーキに合わせる時
- 14〜16℃:ミディアムボディ、日常的な肉料理に
- 12〜14℃:ライトボディ、軽い料理や夏場に
テクニック3:チーズを「つなぎ」に使う
ワインと料理の相性がイマイチな時は、チーズを添えることで味わいの橋渡しができます。
おすすめの組み合わせ:
- カベルネ → 熟成チーズ(コンテ、ミモレット)
- ピノ・ノワール → カマンベール、ブリー
- ガメイ → フレッシュなシェーブル
テクニック4:ソースを追加・変更する
料理側を少し調整することで、ペアリングの成功率が上がります。
例:
- シンプルな焼き鳥に → 照り焼きソースを追加してメルローと
- 淡白な鶏肉に → マッシュルームソースでピノ・ノワールと
- ステーキに → 黒胡椒を効かせてシラーと
よくある失敗とその対策


失敗1:「渋すぎて料理が美味しくない」
原因: タンニンの強いワインと、繊細な料理を合わせてしまった
対策:
- 油分の多い料理を合わせる(タンニンが中和される)
- ワインを少し冷やす(14℃前後)
- デキャンタージュして渋みをまろやかにする
失敗2:「ワインが薄く感じる」
原因: 軽めのワインと、濃厚な料理を合わせてしまった
対策:
- より力強いワイン(フルボディ)に変更
- 料理を軽めにアレンジ
- 次回から「重さを合わせる」を意識
失敗3:「酸っぱすぎる」
原因: 酸味の強いワインと、酸味の強い料理を合わせてしまった
対策:
- クリーミーな要素を追加(チーズ、生クリーム)
- 甘みのある要素を追加(バルサミコ酢、みりん)
- より果実味豊かなワインに変更
ペアリングの幅を広げる応用編


国と料理を合わせる「同郷ペアリング」
ワインと料理の産地を合わせると、相性が良いことが多いです。
例:
- イタリアワイン × イタリア料理
- キャンティ × トマトソースパスタ
- バローロ × リゾット
- フランスワイン × フランス料理
- ボルドー × ビーフシチュー
- ブルゴーニュ × 鶏肉のクリーム煮
- スペインワイン × スペイン料理
- リオハ × パエリア
- リベラ・デル・ドゥエロ × 生ハム
対比のペアリング
あえて真逆の要素を合わせることで、新しい発見があります。
例:
- 甘い料理 × 渋いワイン:すき焼き × カベルネ
- スパイシーな料理 × フルーティーなワイン:ペッパーステーキ × ガメイ(意外と合う!)
- 塩気の強い料理 × 果実味豊かなワイン:生ハム × ジンファンデル
まとめ|赤ワインと料理のペアリングを楽しもう
赤ワインと料理のペアリングは、基本ルールを押さえれば決して難しくありません。
この記事のポイント:
- 色・重さ・ソースを合わせる基本ルールを守る
- 品種の特徴を理解して、料理を選ぶ
- シーンに応じたワインで、より楽しい食事体験を
- 失敗したら温度やデキャンタージュで調整する
最初は基本に忠実に、慣れてきたら自分なりの組み合わせを探すのも楽しみのひとつです。
次のステップ:
- まずは「メルロー × ハンバーグ」から試してみる
- 好きな料理に合うワインをワインショップで相談
- レストランでソムリエにペアリングを任せてみる
赤ワインと料理のマリアージュは、無限の可能性を秘めています。ぜひ、あなたのお気に入りの組み合わせを見つけてください。
それでは、素敵なワインライフを 🍷






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